名古屋駅前の公共スペースである植え込みのところに誰かが勝手に家庭菜園しているということで話題になりました。
通常は花などを観賞用の植物を植える場所ですが、こっそり家庭菜園をしてしまった、しかもとても上手に野菜が育っていたというとてもおもしろいニュースです。
通行人からもなかなか好印象なのが素敵なところですが、さらに名古屋市長の河村市長が「たのしいがや」と名古屋弁でコメント、撤去は収穫が終わってからなどと楽しんでる様子。実際にこの後に公共スペースを使って名古屋の野菜を栽培する案が出ているとか。
寒地の自給菜園12カ月
実はこのニュースを見て、ある本を思い出した。
「寒地の自給菜園12カ月」という今ではなかなか手に入れない幻の名著があります。内容は標高1000メートルの寒冷地、真冬は零下18℃にもなる場所で12ヶ月家庭菜園をする細井さんという方の家庭菜園についてです。
野菜の種まき、栽培、収穫、加工、貯蔵、一年間の工程の全てが紹介されていて、野菜と共に生きる生活に魅せられてしまう、「家庭菜園ファン」にはぜひ手元において欲しい本です。
そして、この本の中で勝手に名言だと思っている言葉を紹介したいと思います。
「私にとっては畑の周囲、家の周囲の空地、家を建てるときにけずり取られた深い切り土の土手、玄関口など庭先も、土のあるところはみんな大事な自給畑です。」p30から引用
「土があるところはみんな畑」、この言葉は自給率の低い日本人の心に刻んで欲しいと思います。名古屋の植え込みに勝手に植えられた野菜のように、町中でも野菜は栽培することが出来きます。
「アパートに住んでるから家庭菜園は出来ない」と言う言葉をよく耳にしますが、公共スペースで野菜を育てましょうとは言えませんが、何か工夫して少しでも自分で野菜を作ることが出来るのではないでしょうか?
二十日大根という野菜がありますが、種まきから一ヶ月足らずで収穫出来る野菜もあります。乾燥豆を備蓄していれば、水だけで数日で発芽した豆もやしが食べられます。
「野菜を栽培方法を知っている」のと、そうでないのと、いつか長期的な非常時、食糧難が起こった時にあなたとあなたの家族を守るものになることを約束します。
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