あなたは、どのように長期用の水を備蓄していますか?
長期の備えをするうえで、安全な水の確保は欠かせません。
水はスペースを取るため、浄水器を使って安全な水を確保しようとされている方は多いのではないでしょうか?
もし、あなたも浄水器を準備している、または購入を検討されているのであれば、是非この記事を読み進めてください。浄水器産業について知っておいた方がよい影の部分があるからです。
私がその陰の実情について知ったのは2016年のことでした。
当時東京の立川市に住みながら一家5人分の食料備蓄に取り組んでいた私は、大きな壁にぶち当たりました。それは「安全な飲み水」の確保の問題です。
最初は、家中に市ルのペットボトルの水を500本分以上備蓄しましたが、それでも計算してみると家族が必要とする量には全然届きません。
いろいろと調べた結果、最終的には、雨水や近くの川の水を浄化するしかないと考えました。
そんなある日、家族のような存在であるアメリカ人の友人ダンと連絡を取ることにしました。彼はアメリカで備え関連の会社を運営していて、軍隊で使われる本格的な浄水器も販売していることを知ったからです。
ちょうどその頃、まるで何かにつながっていくかのようにアメリカに行く機会ができ、ダンの工場に出向いて浄水器を購入することになりました。
浄水器産業の内情
目当てにしていた浄水器についても尋ねました。すると、「本当に質の良いフィルターはなかなか手に入らない」、「部品が壊れやすいという欠点がある」という答えが返ってきました。ところが、幸運にも、より扱いやすく、より安定した浄水器を製造・販売するセーガン・ライフ社の社長さんとお話しできるように手配してくれていました。
セーガン・ライフ社の社長さんとの出会い
社長さんはジーンズ姿で、とても気さくな人でした。
安全で使いやすい理想の浄水器を求めて、製品開発に何年もかけて完璧主義なまでに改良を加え続けてきたストーリーを語ってくれました。また、社長さんは浄水器業界の現状について、驚くことを教えてくれました。
市場には、ウイルスやその他の汚染物を除去すると謳ってはいても、実際には安全なレベルまで除去できない製品がかなり出回っているというのです。
社長さんがこのことに気付いたのは、世界中にボランティアを派遣しているある団体の隊員たちと話したことがきっかけでした。海外に派遣される隊員たちの中には、きれいな水が手に入りにくい国に派遣される人たちもいたそうです。彼らには、安全な水を確保するために、日本でも出回っているとある有名なメーカーの携帯浄水器が支給されていました。その浄水器を通して水を飲むのです。ところが、隊員の話によると、水を介する病気にかかって体調を崩し、母国に帰還する人が後を絶たないそうです。
何が原因なのか?
問題はその携帯浄水器でした。社長さんは、それから数年間、数回にわたり、そのメーカーの浄水器を独立検査機関で検査してもらうことにしました。すべて自費で検査したそうです。すると驚いたことに、性能の高さと、ろ過できる水量の多さを謳っているにもかかわらず、その浄水器はウイルスが除去できておらず、米国環境保護庁(EPA)の基準さえも満たしていなかったのです。
そこには「浄水器業界の影」がありました。
浄水器業界の闇
社長さんの話を聞いて、「なぜ浄水器の品質基準があるのに、基準を満たさない商品がたくさん出回っているのだろう」と、率直な疑問が湧きました。
この答えはシンプルでした。基準はあっても、規制はないのだそうです。そのため、自社調査しか実施していないケースや、第三者機関で検査しても、少量の水しか浄水しないなど、実際の使用状況を反映した検査をしていないケースが多いというのです。
市場には、「何千リットル、何万リットルの水を浄化できる」といった宣伝文句が飛び交っていますが、実際の使用状況を反映した設定で、謳われているだけの水量を実際にろ過した水質検査を公表している製品はほとんど存在しないそうです。
驚きでした。人の命にかかわるほど大切な水のビジネスが、そのような状況だったとは!
携帯浄水器の実際
では、市場に出回っている携帯浄水器の性能は、実際どうなっているのでしょうか?
ネット上ではさまざまなレビューサイトで、数々の浄水器のレビューが紹介されています。ところが、客観的な検査によって品質を確認しているレビューは、残念ながらほとんどありません。
公開されている検査結果を見ると、少量の水だけを用いて検査していたり、宣伝されているほど汚染物質を除去できていなかったりといったケースが多いのが目立ちます。
- 例1:17種類の浄水器の比較検査の記事(英文)。1ℓの汚染水を浄化する検査を実施。多くの浄水器はウィルスを除去できないのが分かります。検査結果の一覧はこちら。
- 例2:携帯用浄水器の浄水性能評価実験(東京衛生年報)。5ℓの汚染水を浄化する水質検査を実施。一昔前の検査(2000年発表)ですが、百貨店の防災コーナーで販売されている携帯浄水器をテスト。どの浄水器もウイルスの漏出があり、「現行の水道水基準を満たす浄水性能は確認できなかった」との結論。
セーガン・ライフ社の社長さん自身も、先にご紹介したように、日本でも流通している有名な浄水器会社の製品を介して水を飲んで病気になった人に何度も出会ったため、独自で米国BCS研究所(Biological Consulting Services of North Florida, Inc.)という有名な研究機関で、その会社の浄水器の品質を調べてもらうことにしました。
驚いたことに、その会社の浄水器は、まったく米国環境保護庁(EPA)による浄水器の水質基準を満たしていませんでした。筆者もそれらの報告書を見せてもらいましたが、その浄水器は検査で最初の25ガロン(約94.6リットル)の汚染水すら浄化できず、ウイルスはもちろんのこと、バクテリアさえも十分に除去できていなかったのです。もちろん、米国環境保護庁(EPA)の浄水器の安全基準など全然満たせていません。
多くの人が、安全だと思い込んで、このような浄水器を備えていると思うと、心が痛まずにはいられませんでした。
安心の水質基準――エンド・オブ・ライフ検査
このような状況を受けて、セーガン・ライフ社の社長さんやパートナーは、理想的な浄水器を求めて、あらゆる既存の浄水器を吟味して自社の浄水フィルターを開発し続けてきました。また、その品質を保証するために、米国環境保護庁の基準よりもさらに厳しい、「エンド・オブ・ライフ検査」(ライフサイクル終了試験)という基準をもとに、自社の浄水器を徹底的に検査して、その結果をすべて公表しています。こちらのページで各製品の検査結果報告書(英文)を見ることができます。
この基準とは、浄水器を第三者機関で検査し、浄水フィルターに汚染水を通す際に、その浄水器が浄水できると謳っている水の総量に達するまで、25ガロン(約94.6リットル)ごとに水質検査を繰り返し実施し、残留ウイルス、バクテリア、寄生虫などの数値を測定して、米国環境保護庁(EPA)の浄水器の安全基準を満たしているのか検査するものです。
最初の25ガロンだけでなく、最後の25ガロンまで水質基準を満たしているかどうか確認する検査なので、消費者が是非とも知りたい情報を提供してくれます。
安全で使いやすい理想の浄水器を届けたい!
このような過程を通して生まれたのがセーガン・ライフ社のアクアドラム浄水システムです。
そして、その本当に安全な水を生み出す携帯浄水器を日本でも多くの人に届けたいとの願いから、試行錯誤を繰り返し、SONAE公式ネットショップで販売できるようになりました。より多くの人に「安全な水」が届くことを心から願ってやみません。
独立機関で認定された安心の水質
アクアドラム™に採用されているセーガン・ライフ社のジャーニー™浄水フィルター(Sagan Life® Journey™ Filter)は、独立検査機関である米国BCS研究所(Biological Consulting Services of North Florida, Inc.)の認証済みです。
【参考】ジャーニー™浄水フィルター浄水検査報告書(英文):こちらのリンク
微生物浄水規格であるNSF/ANSI P231に適合しており、99.9999%のバクテリア、99.99%のウイルス、99.99%の原虫などの微生物を除去します。
さらに、使用開始からフィルターの寿命に達するまで、水質基準が継続して保たれていることを証明する「エンド・オブ・ライフ検査」(End of Life Testing)にも適合しています(同研究所による)。コンパクトでお手頃価格のフィルターにもかかわらず、250ガロン(約946リットル)の水を飲み水にすることができます。※原水の汚染度によって、浄化できる水量は異なります。不純物が少ない水ほど多くの水量を浄化できます。
EPA(米国環境保護庁)登録事業所番号:94138-ID-1
ナノファイバー・テクノロジー・フィルター採用
セーガン・ライフ社製の浄水器に使用されているろ過媒体は、機械的にろ過するのではなく、汚染物質の電解吸収に基づく特許取得済みの技術が用いられています。電子的に正電荷を帯びたナノ繊維が、磁石のように作用し、ウイルスなどの小さな汚染物質を吸着します。
媒体自体は、粉末活性炭(PAC)と抗菌保護剤(銀)を含むナノアルミナ被覆のガラス繊維でできた不織布の層で作られています。正電荷の媒体フィールドはスパンボンド式ポリエステル不織布の層に挟まれており、これによりプリーツ状の媒体に強度を持たせています。
このフィルター媒体は、非常に高いろ過速度と汚染物質の除去効率を実現します。ウイルス、バクテリア、シスト、揮発性有機化合物(VOC)、消毒副生成物、菌体内毒素、天然有機物質、その他のサブミクロン粒子を除去し、危険な有機物を通過させないことが実証されています。
また、5リットルの汚染水の浄水検査結果によると、鉛(99.5%)やクロミウム(>99.3%)、水銀(98.0%)、ヒ素(96.3%)などの化学物質も除去できることが確認されています。但し、亜鉛、過塩素酸塩、カドミウム、バリウムなど、十分に除去できない化学物質もありますので、工場排水や化学物質が溶け込んだ汚染水には対応しておりません。
【参考】化学物質の汚染水の浄水検査結果(英文): こちらのリンク
3つの便利な浄水方法
SONAE公式ネットショップでお買い求めいただけるセーガン・ライフ社のアクアドラム™は、とても便利な3つの方法で水を浄化することができます。
- 充電式電動ポンプ。ボタン一つで水道のように安定した水量が出てきます。他の携帯用浄水器とは違い、口で吸い上げたり、ポンプで押し出したりする必要がなく、両手で水道のように使えるので、手や食材、食器などを洗うときにとても便利です。1回の完全充電で、約75~95リットルの水を汲み上げることができます。流水量が落ちてきたら、付属のUSBケーブルで充電してください。
- 手動ポンプ。電気が使えない場合は、手動ポンプで簡単に水を浄水することができます。
- サイフォンの原理。手動ポンプを使い、水の高低差を利用して水をくみ出します。
アクアドラム™の使い方は、こちらの動画をご覧ください。
電動ポンプの性能
電動ポンプは、1分間当たり1/2ガロン(約1.8925リットル)の水を汲み上げることができます(浄水フィルター装着時)。また、電動ポンプは合計約350時間にわたって水を汲み上げることができるため、合計約39,740リットル(1.8925(リットル) × 60(分) × 350(時間))の水を汲み上げることができます。
これを交換用浄水フィルターの数に換算すると、浄化できる総水量は原水の水質によりますが、1個当たり約946リットル(250ガロン)が目安ですので、1台の電動ポンプで、交換用浄水フィルター約42個分(39,740(リットル)÷946(リットル)=約42)に対応しています。
電動ポンプは、1回の充電で約75~95リットルの水を汲み上げることができます。
分かりやすい浄水フィルターの交換時期
フィルターの交換は、使用する水の量と汚染度によって異なります。水が出なくなったり、流量が足りなくなってきたら、フィルター交換の時期です。しかし、たとえ出てくる水がほんの少しになっても、安全に飲むことができます。誤って汚染水を飲んでしまうことがないので安心です。
丈夫な作り!乾燥して繰り返し使用可能
アクアドラム™浄水システムに使われているジャーニー™浄水フィルターは、落としても壊れないように丈夫に作られています。
市販の浄水器によっては、一度使用すると、フィルターが乾燥しないように水を入れ続けておかなければならないタイプのものもあります。フィルターの膜が乾燥すると、膜が損なわれてしまうからです。しかし、ジャーニー™浄水フィルターは、よく乾燥させて保管しておけば、浄水能力を損なうことなく、繰り返し使うことができます。そのため、非常時だけでなく、普段から気軽にアウトドアなどでも使うことができます。ただ、通常の経年劣化(フィルターの目詰まり)はあります。
ご購入方法
アクアドラム™浄水システムは、SONAE公式ネットショップでご購入いただけます。
1年間の品質保証付き
本製品には、購入日から1年間のメーカー国際保証が付いています。購入日から1年以内に製品の欠陥が判明した場合は、当ショップまで返品してください。当ショップの判断により、破損した部品を修理または交換いたします。
明日の安心は今日の備えから
日本はもともと災害が多い国ですが、今や世界はかつてないほどの激動の時代を迎えようとしています。突然水道が止まってしまうことは、十分にあり得ます。いざというときが来る前に、あなた自身と大切な人々のために、安全な水を確保しておくことは、明日の安心にもつながります。
人の命にかかわる安全な水の確保に欠かせない浄水器産業の闇を知っていただくことで、信頼できる浄水器を備蓄する参考になれば幸いです。
この記事の筆者の紹介
下川健一。滋賀県出身。米国ブリガム・ヤング大学卒(臨床心理学博士)。ノースウェスタン大学ファミリー・インスティテュート博士研究員、同大学心理学部大学院講師(カウンセリング心理学)を経て2012年に帰国。メンタルヘルス関連のコンサルテーションやカウンセリングを提供する組織の管理職を経て開業。また、世界情勢が急速に変わりゆく中、一人でも多くの人が今後の世界に備えられるようにできることはないか真剣に考えるようになり、書籍の翻訳・出版活動を通して物理的、精神的、霊的な観点から幅広く備えについての情報発信にも取り組むようになる。その一環として米国在住のメンタルヘルス・カウンセラーの友人が3度の臨死体験中に見た壮大な示現の記録『栄光の示現:一人の男性が見た末日に関する驚くべき示現』を翻訳し自費出版する。また、聖書の終末予言を理解する鍵と言われる旧約聖書のイザヤ書の解読に極めて重要な古代の文学手法を発見したアブラハム・ギレアディ博士によるイザヤ書の解説書を翻訳、出版、普及する活動に取り組んでいる。また、一家一年分の食料貯蔵と家庭菜園を実践し、家庭でできる食料の保存法について情報発信に取り組んでいるため、備えについての相談を受けることが多い。自給自足を視野に入れた長期の備えの大切さをベースに食料貯蔵と家庭菜園をベースにしたライフスタイルの魅力と重要性を発信していこうと、有志と一緒にSONAEを立ち上げることに。現在下川心理臨床カウンセリングオフィス代表、オリーブ出版代表、一般社団法人イザヤ研究所インターナショナル代表理事。長野県在住。
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